うちに植わっていたツルムラサキが、秋になって実をつけた。
食べてみたら、味はほとんどないものの、ジューシーだったので、何かに使えるかも、と集めてみたものの、さあどうしよう?
青い実は葉と一緒にゆでて、おひたしにすると、海ぶどうのようにプチプチしておいしい。
熟した黒い実は、中に大きな種があるけど、緑のはまだ種は無いか小さく、丸ごと食べられる。
黒い実をつぶすと、赤紫の汁が出る。手につくと、石鹸で3回位洗わないと取れない。
水にとかすと、きれいなピンク色。
半紙を染めるのもよし、ピンク色のケーキとか作るのもよし、と思い、結局パンに混ぜてみることにした。
汁を絞るのも、大きくてかたい種が邪魔で一苦労だったけど、なんとか汁を集め、パン生地に水と一緒に混ぜる。
すると、アナスイのハンカチによくありそうな、毒々しくもかわいい紫がかったピンク色の生地になった。
これは、ちょうどハロウィン仕様の食パンになるか、と思って焼き上がりを待った。
そして焼き上がり、どんなものかとホームベーカリーの蓋をあけ、取り出してみると・・・
あれ???
外側は焼く前よりも薄い、パステルカラーのピンクになり、中は薄いオレンジ色。
これ、全粒粉もブラウンシュガーも使ってないけど、中身に関しては、それらで焼いた時とあまりかわらない感じの色になった。
あの紫ピンクの色素どこいった?なぜ?
まあ、これはこれでファンシーでいいか。
白玉やゼリーとかの方が、あのきれいな色を生かせるかもしれない。焼くのにはもったいなかったかも。
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