アーユルヴェティ子の、美と健康のためのもがき

中年女性がおくる美と健康のためのブログ。アーユルヴェーダ、シャンプー、化粧品、食、旅のこと等。(ブログタイトル変更2022年7月)

狂犬病を心配した話

狂犬病という病気を知っているだろうか。もし知らなければ、特に海外に行く前は勉強した方が良い。
そしてとくに海外では、軽々しく動物に触れてはいけない。
これは恐怖と不安の渦にのまれた話。

 

スリランカのバーベリンビーチリゾートのそばの浜辺にて。
散歩に行くと、門の前で野犬が7匹位、私にむかって敵意をもって吠えていた。
私はのんきに門の内側でその犬達を見ていたら、地元の青年が勝手に門をあけて、大丈夫だから出ておいでよと言っている。
門があいてしまったので、犬達は吠えながら私の方へ走ってきた。そして吠えながら私の周りをぐるぐる囲む。
私が自室の方へ戻ろうとすると、青年に、「犬がついて行ってしまうから、いったん出てきてほしい」と頼まれた。
青年を恨めしく思いながら、仕方なく門の外に出ると、青年は「この人はフレンドだよ」と犬達を説得しはじめた。
それで通じたようで、犬達の態度はコロッとかわり、キュゥ~ンキュゥ~ン、なんだフレンドかよ~。キュ~ン、何かおいしい物持ってないワン?🐕
と、皮膚病にかかった体を私の服にこすりつける。首輪もなく野良犬のようで、もちろん洗ったことなんてなさそう。
きたない、やめんか。と思うが多勢に無勢。
顔をひきつらせて、棒立ちする私に青年は、「ほら、フレンドリーでしょ?」と。
犬達は私のかばんを甘噛みしたり、ついでに服に歯もあたったり。本気で噛むつもりがないことは分かっているけれど、もしじゃれついて歯が貫通したら…。狂犬病のことも頭をよぎる。
青年「犬きらい?」 私「嫌いではないけど・・・」
歩き出すと犬達も離れると言うので、少し歩きだす。
犬達も落ち着いて、ご機嫌で一緒に散歩をする。
青年によると、オーストラリア人やアイルランド人達が、よく犬に餌をやっていて、それで犬達が、何か食べ物をくれるんじゃないかと、私のカバンを甘噛みしたのだそう。

こんな狂犬病の予防注射も打ってるか分からないような野良犬の群れを餌付けするなんて、頭の中がお花畑で、ムツゴロウ王国なんじゃないのか、と思った。

 あとで調べると、オーストラリアとアイルランドは、狂犬病が近年発生していない国である。それとニュージーランドや日本等も狂犬病は撲滅している。だから想像できなくて、油断するのだろう。
撲滅されているからといって、油断して病院に行かないのも命とりだ。

この時は、カバンを甘噛みされた、ついでに服の上から歯があたった、服の上から荒れた皮膚をこすりつけられた、と認識。部屋に戻って素肌を確認したが、傷もなかったので、一旦この件は忘れていた。

しかし、帰国時の空港の検疫でのこと。
私はアーユルヴェーダの好転症状による咳と痰があったので、一応検疫に申告したのだが、その時渡された紙に、『動物の2m以内に接近しましたか。』『動物に触れましたか』のようなチェック項目がいくつかあった。
犬の一件を思い出し、チェックをつけると、検疫所の医師は、真剣な顔つきで「甘噛みされていませんか?」と。
甘噛み・・・、されたようなされていないような。されたのはかばん。私自身はどうだっけ。この時になると、記憶があいまいになっていた。
もしよければ傷のチェックをしようかと提案されたが、傷はあの時自分で見て大丈夫だった。
そこまではっきり噛まれたわけではないので大丈夫そうと判断されたのか、一応破傷風狂犬病の症状等が書かれた用紙をもらい、何もせず帰ることになった。
そして医師は言った。
「わかってますね、狂犬病、発症すると・・・」
私「はい。死ぬんですよね。」
医師「ええ、100%死にます!」

100%死ぬ・・・100%死ぬ・・・
その後起きている間中、医師の言葉が頭の中で繰り返され、何をしていても心ここにあらずだった。

 

動物に噛まれた後に必要な狂犬病ワクチン接種を、暴露後接種と呼ぶが、必要なのは
・僅かに皮膚をかじられた場合
・出血を伴わない引っ掻き傷や浅い擦りむき傷、傷のある皮膚を舐められた場合
・1か所以上の皮膚を貫通した咬み傷やひっかき傷
・舐められたことで唾液と粘膜(眼、口、唇、鼻)が接触
・コウモリとの接触(狭い洞窟で、空中に浮遊するこうもりの唾液で感染した人もいるよう)
トラベルクリニック東京 品川イーストクリニックより)

 

あれはどうだったか、犬の牙は私の服を貫通し、肌にあたっただろうか?そしてほんのちょっとの唾液が、私の腿の毛穴の荒れた部分から侵入していないだろうか?

狂犬病はすべての動物が感染するので、今思えば、また別の日別の場所で、子猫がごはんをねだりにきたので、少しわけてやったが、その時うっかり噛まれたり引っかかれたりしても、危なかったのだ。やはり安易な餌やりはいけない。

 

狂犬病の潜伏期間は平均6か月。長くて数年のこともある。
もしも発症したならば、3日間大変苦しんだ末に死ぬ。
発熱、頭痛、倦怠感、筋肉痛、疲労感といった風邪のような症状ではじまり、咬まれた部位の痛みや知覚異常を伴う。
その後、唾液や水分が喉を通過する時に、ひどい痛みを伴うので、よだれをたらし、水を見るのもこわくなる。そのため喉がかわき、声が犬のうめき声のようになる。風がふくのも苦痛に感じる。
そして興奮や不安状態、錯乱・幻覚、攻撃的状態となり、最終的には昏睡から呼吸停止で死亡する。
(参考:関西空港検疫所)

これは、狂犬病の発症過程の説明と、その様子である↓

狂犬病

 

 こわい(´;ω;`)
発症中の不安と恐怖症状の精神症状の先にあるものは、確実な死なのである。
本来、不安とはよく分からないものへの恐怖であり、先にあるのが確実な死なので、感情の種類としては恐怖や怒り、悲しみのはずなのに。余分な不安までもが症状としてもれなくおまけについてくるのだ。

 

噛んだ動物が10日間生きていれば、その動物は狂犬病ではないのでセーフ。

発症前に何度かワクチンをうてば助かる。うたなかった場合、発症すれば100%死ぬ。
データでは99.9%が発症後の死亡率だが、残りの0.1%は、暴露前にワクチンを打っていた人や、発症後に麻酔でこん睡状態にして、奇跡的に助かった人らしい。
だから私の場合は、もしウイルスが侵入していた場合、ワクチンを打たなければ。

 

もしもあの時、歯が服を貫通して、ちょっとした肌荒れに犬の唾液がかかっていた場合、可能性は低そうだけど、万が一の場合発症もありうる。
今から、暴露後接種をすれば助かる。ワクチンは不足傾向なので、やみくもに打ってもいけないから、本当に必要なのか、もう一度、あのお医者さんに聞いてみよう。
そう思い、私は空港の検疫所に電話した。
「今思い返すと、服の上から歯があたったような気がするんですが、傷は自分で見てなかったんですが、ワクチン打たなくて大丈夫でしょうか?」
答えは、服の上から歯があたった程度では大丈夫、とのことだった。

ほっとしたが、それから数か月、一般的な潜伏期間の6か月を過ぎるまでは、右太ももがひきつったり、衣類にこすれて些細な痛みを感じる度に、まさか狂犬病!?と恐怖するのであった。

 

ちなみにスリランカでは、多くの野良犬に予防注射がされているらしい。
しかし防ぎきれているわけではないし、ウイルスは他の動物も持っている。

ワクチンは不足気味らしいので、本当に必要な人にまわるよう、気を付けて過ごしたい。

 

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