アーユルヴェティ子の、美と健康のためのもがき

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虚血性大腸炎 自宅療養 体験談 ~トイレたてこもりから回復まで~

晩御飯を食べたら、お腹が少しきゅーっと痛くなり、大が出そうな感じがしたのでトイレに行ったが、ちっとも出てこない。
腹痛の中、しばらくきばってみたものの、数十分後に親指大のう〇こが出たのみ。
いつもなら気持ちよく出て、すっきりするはずなのに。
腹痛はだんだんひどくなっていく。
ひどい腹痛で、冷や汗が出て、気を失いそうになる。迷走神経反射がおこりだした。
意識を失わないように、頭に血がいくように、頭を低く、膝につけるような体制をとる。飛行機の緊急着陸姿勢というと、わかりやすいかもしれない。
脚がしびれて、ふるえてきた。吐き気も少しある。どのくらいの痛みかというと、通常の下痢の1.5倍位痛くて、それがずっと続く。職場や道ばたでなったら、確実に救急車が呼ばれているだろう。
長丁場を覚悟した私はリビングに戻り、床に倒れこんだ。
このように激しい腹痛でのたうちまわるのは初めてではない。こうしていれば、たいてい30分位でおさまることが多かった。
しかし、今回は痛む場所がいつもと違う。あきらかに大腸が痛い。
動けない。次に出る時はここで漏らすだろう。
(数分後)出る! こうなると、火事場の馬鹿力というのか、あれだけ動けなかった体が、トイレへと走った。
出た、今度はしっかりと。ついでに明るい淡い赤色の血も出ている。
肛門は痛くないから、直腸でも切れたか。
でもまだ腸がすごく痛い! 再びリビングで倒れこむ。
数分後、再びトイレへ。また軟便とともに血が出た。結構な量で、便器が生理2日目のように赤く染まる。
まだ腹痛はおさまらない。なにかいつもとちがう。
そうだ、たまたま芍薬甘草湯がある!さすが中国3000年の歴史。15分後には、ほとんど痛みは無くなった。

 

深夜12時、腹痛で少し目が覚める。
さらに3時、再び激痛で目が覚める。下痢である。また出血している。透明な粘膜らしきものも出た。
まだものすごく痛いのでリビングの床の上でのたうちまわる。
顔面は蒼白、大量の冷や汗。
タクシーで夜間救急へ行こうか。#119で聞いてみようか。ああ痛い、もう救急車でいいか。
あ、その前にカロナール飲んでみよう。ロキソニンはだめな気がするけど、カロナールなら腸に影響なさそう。

カロナール200mgは効いた。芍薬甘草湯より効いた。
よかった、病院は朝になったら行こう。

 

そして夜が明け、朝一番で胃腸科のクリニックへ行くと、典型的な「虚血性大腸炎
腸の動脈がなんらかの理由で梗塞がおこり、大腸壁に血液がいきわたらず、壊死した腸粘膜がはがれおちて、出血した。脳梗塞と似たようなことが腸でも起こり、多くの場合は一過性の事故のようなもの。原因は便秘でも起こるけれど、今回は便秘でもなかった。何らかの理由で腸に圧がかかったために起こった。
出血と腹痛が止まれば、少しずつおかゆ等の流動食から食べても良い。
当分の間、コーヒー等の刺激物はさけなければならない。
腸がはれているので、仕事は無理せずに。ひどかったら入院になることもある。もしなかなか痛みと下血が止まらなければ、入院して点滴する、とのこと。
整腸剤、カロナール500mg、トラネキサム酸、漢方「当帰建中湯」を処方してもらった。

 

またいつ激痛がやってくるか分からないので2日位仕事を休むことに。
具合が悪いのは腸だけで、胃は元気で腹が減る。
昼頃になり、腹痛も出血も止まっているので、りんごジュースとホームパイを食べた。
15時頃、コーンスープを飲んだら下痢して、また出血した。
この日は、ポカリスエットアクエリアスだけで、絶食することにした。

翌日の昼頃、空腹で力が入らない。腹痛はすっかりおさまっている。
少しおかゆのうわずみをすすってみることにする。

3日目、おかゆなら大丈夫そう。豆腐も少し入れてOK

4~6日目、仕事に行くが、食べていなくて体力がないのがつらい。
アクエリアス、飲むタイプの栄養ゼリー、おかゆを職場へもっていく。
飲む栄養ゼリーは、青色の「エネルギー」が、カロリーが高くておすすめ。1つ約200kcal。それと鉄分のやつも元気が出る。

 

ただ、冷たいからお腹が冷えて、あまりたくさん飲めない。流動食弁当はつらい。
夕食は湯豆腐やくたっと煮た白菜も食べることができた。

休日はやわらかめの白米→普通の白米、キャベツ等の温野菜、鶏肉のつみれ、豆腐しゅうまい等も試してみた。大丈夫そう。
1週間後からは、ほぼ普通に食事をとったが、お腹いっぱいまで食べない、脂っこいものはなるべく避ける、ごぼうやこんにゃく等の不溶性食物繊維をとりすぎない、スパイスもとらない等、気をつけた。
いつになれば気にせず食事ができるのかは、何日後…といったマニュアルはなく、自分のお腹と相談しながら、少しずつ試すしかない。

流動食から、普段通りの食事に戻るまでの間で、試してもよさそうな食材をあげておく。

火を通した野菜(白菜、小松菜、にんじん)、豆腐、白米、鶏肉ミンチ、ふわふわの卵、白身魚、やわらかいうどん、うめぼし

おかゆもおいしいけれど、やっぱり普通になんでも食べられるって、幸せ💛

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